エッチな電話

オナ指示
夫婦生活も終わりに近づいている。
セックスして子供ができて、その子供が成人して社会に羽ばたいていけば親としての役割は終わりであり、あとは子供に自分の人生の終幕を看取ってもらうだけだ。
そして、同時に夫婦の営みも終わる。もっとも、子供ができた時点で奥さんとはセックスしていない。恋人同士でお互いにキラキラしていた頃ならともかく、子供を設けて、なお、更に女性としての奥さんに性欲を抱く男なんているのだろうか。
少なくとも、私にそんな欲はない。しかし、だからと言って今さら離婚しようとか他の女を抱きたいとか、そう言う気持ちはない。体力がなくなり耳も遠くなり、日光を失った植物が枯れていくごとく、黙って滅びを待つしかないのだ。
そんな時に、家で余暇をくつろいでいると一本の非通知の電話があった。
「ムラムラしちゃってさ、抱いてよ」と、藪から棒にその女はそんなことを言ってきた。なんてエッチな電話なのだろう。おそらく、彼氏と間違えて電話をしてきたのだと思った。間違いであることを指摘しようとしたが、まあその内に気づくだろう、とちょっとからかってやろうと考えた。
「まずは、君はどんな状態なんだい?話してごらん」エッチな電話にはエッチな言葉で対応だ。こう見えても、結婚前の奥さんとは毎日のように電話エッチしていたものだ。その頃の記憶がよみがえってくる。
しかし、相手は気づくこともなく「もうびしょびしょ。火照るし切ないし・・・抱いてよ」などと言ってくる。酒でも入っているのだろう。酔った勢いで彼氏に電話をかけて間違いに気づくこともなく電話口の向こうで股を開いている。
同時に私も既に枯れていたと思っていた性欲がムクムク起き上がってくることを感じていた。そして、どこか懐かしさを感じる相手の声に聞き入りながらそのまま電話エッチしたのだった。
「あはは、結構ノリノリだったね」
事が終わり、かけられた声に振り向くと、そこには奥さんが最近自分用に買った携帯を手にしながらニヤニヤしていた。気づけよ、自分!
チャH
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